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あさかぜ基金法律事務所所員・安河内涼介・佐古井啓太・石井智裕
安河内です。
ごあいさつ
このたび,あさかぜ基金法律事務所に入所しました,所員弁護士の安河内涼介と申します。
私は福岡県宮若市で生まれ,法科大学院までを福岡で過ごしてきました。司法修習の際は,長崎県で過ごしていましたが,このたび弁護士として,再び福岡県に戻ってきました。
あさかぜ基金法律事務所に入所した理由
私の生まれ育った宮若市は,今も昔も弁護士が一人もいない地域であり,私にとっても法律家はまったく縁遠い存在でした。私が中学生のころの話です。私の親しい友人がワンクリック詐欺の架空請求に引っかかってしまいました。そのころはワンクリック詐欺なるもの、そしてその対処をどうしたらよいか、よく知られていない時代でした。友人はワンクリック詐欺の架空請求を無視できず,度重なる電話,メールによる架空請求に精神的にまいってしまいました。結局,その友人は親に相談し,消費者相談センターに駆け込むことにしました。それで,法的にはワンクリック詐欺の架空請求を無視してもよいこと,携帯電話のメールアドレスと電話番号を変えるようアドバイスされると,それ以降,友人は,その架空請求について悩むことはなくなり,安心して生活できるようになりました。このことを通じて,法的支配が行き届くことで,人が安心して暮らすことができるようことを実感しました。
この経験を通じて,法的支配が十分に行き届いていない司法過疎地域に弁護士を派遣しているあさかぜ基金法律事務所に興味を持ち,入所を決意しました。
抱負
私は,2019年12月12日(昨年の福岡弁護士会の一斉登録日)から,あさかぜ基金法律事務所での仕事をはじめました。そして,先輩弁護士の法律相談や打ち合わせに同席するなかで,債務整理の事件の処理の様子を見てきました。私の目下の課題は,債務整理の基礎を身につけて,正確に債務整理の事件処理を行って,依頼者の役に立てるようになることです。
諸先輩から,「弁護士は,生涯勉強を続けなければならない」と教えられてきました。これからは,経験豊かな先輩弁護士から多くのことを学び,生涯勉強という言葉を大切に,精進していきたいと考えています。
石井です。
ごあいさつ
令和2年1月にあさかぜ基金法律事務所に入所した石井智裕と申します。
福岡には,初めて参りましたが,街並みが整備されていて,住みやすい街であると感じております。このような場所で,弁護士の仕事を始められ,うれしく思っています。
あさかぜ基金法律事務所に入所した理由
私は,法科大学院に通っていた頃に,司法過疎地域で働いている方からお話を聴く機会がありました。このとき,弁護士の数が少ない地域では,弁護士に依頼することが困難な人たちがいることを知り,それは法律を適用する場面では,大変不平等ではないかと疑問を感じました。
そこで,私は,司法過疎地域で弁護士をしたいと考えるようになり,司法研修所の教官に相談したところ,あさかぜ基金法律事務所が司法修習生を募集しているというメールをもらいました。
そのメールに添付されていた資料を読むと,「あさかぜ」の所員であつた人が,「あさかぜ」においてどのように活動し,そのことが過疎地でどのように役立っているかについて詳しく書かれていました。ですから,私は「あさかぜ」に入りたいと思いましたので,「あさかぜ」に応募しました。
抱負
これからは,九州の司法過疎地域において,人々の期待にこたえて弁護士業務を行っていけるよう,一つ一つの仕事に真剣に取組みたいと思っています。
佐古井です。
ごあいさつ
このたび、あさかぜ基金法律事務所に入所しました、所員弁護士の佐古井啓太と申します。
出身は中国山地の山村でありまして、高校は岡山、大学は東京、修習は松山と各地を転々としてきました。福岡は、縁もゆかりもないのですが、名古屋や札幌と並ぶ勢いのある地方都市ということで以前から関心があり、この地で弁護士としての第一歩を踏み出せることを大変嬉しく思っています。
あさかぜに入所した理由
私があさかぜを志望したのは、将来は中国山地の故郷に戻って開業することを考えているからです。出身が過疎の村ということもあり、どんどん寂れていく様子を見て、郷里の振興のために何かしたいと思っていて、弁護士になるなら、いずれは故郷に帰って地元の人々になんとか少しでも役に立ちたいと考えています。
そこで、司法過疎地で活躍する弁護士を何人も送り出してきた実績のあるあさかぜを志望しました。同じような養成事務所はあさかぜ以外にもいくつかありますし、法テラスという道もあります。しかしながら、九州という土地にこれまで縁がなく、一度住んでみたいと思っていたことや、あさかぜを応援している先輩弁護士から手厚い指導を受けられるという点に魅力を感じたため、あさかぜを選びました。
抱負
私があさかぜに入所してから、はや2か月が経ちました。あさかぜの委員会関連の仕事があったり、本稿のようなあさかぜ所員が持ち回りで書いている原稿を執筆したりと、入所前は思ってもいなかった仕事があったりして,なかなか忙しくはありますが、多くの先輩弁護士から事件を紹介していただき、事件処理に追われる充実した日々を過ごしています。この恵まれた環境を無駄にすることのないよう、司法過疎地域でいずれ独り立ちする日に向けて、日々、精進していきたいと思っていますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。