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公設事務所便り

あさかぜ日記

あさかぜ基金法律事務所 弁護士 西原宗佑

自己紹介します

この1月に新しくあさかぜ基金法律事務所に入所しました所員弁護士の西原宗佑と申します。私の出身地は、福岡県糸島市であり、高校まで福岡で過ごしました。その後、大学、大学院の時期を東京で過ごし、修習地が福岡となったことを機に帰郷しました。

私が、あさかぜを知るに至ったのは、司法修習中に就職活動を行っていた昨年6月、福岡県弁護士会が主催する就職案内の説明会があり、そこで、所員弁護士の古賀祥多弁護士(69期)と小林洋介弁護士(70期)から、同所の説明を受けたことがきっかけでした。私は、弁護士になるにあたり、地域住民に密着した弁護士になりたいと思っていたことから、あさかぜ基金法律事務所は、地域住民の駆け込み寺というような存在の事務所であり、私の目標と合っていたので、入所を決意しました。そして、私は知らない土地へ赴くことが好きな性格でありますので、将来の弁護士過疎偏在地域への赴任でも行ったことのない地域に行けるのではないかと、楽しみにしています。

あさかぜ基金法律事務所のご紹介と近況報告

あさかぜ基金法律事務所は、司法過疎地域に赴任する弁護士を養成する都市型公設事務所です。所員弁護士は、2~3年の養成期間を経て、九州の司法過疎地域に、一定期間赴任することになります。その赴任形式もさまざまであり、司法過疎地域におけるひまわり基金法律事務所に赴任する弁護士もいれば、法テラスへ赴任する弁護士、司法過疎地域で独立開業する弁護士もいます。現に本年1月に、服部晴彦弁護士(68期)が、佐賀県三養基郡みやき町にて独立開業し、古賀祥多弁護士(69期)が、壱岐ひまわり基金法律事務所へ赴任しました。また、設立当初からの実績としては、上記2人も含めると、ひまわり基金法律事務所は、対馬・壱岐にそれぞれ4人、島原中央に2人、西都・小林・豊前にそれぞれ各1人が赴任していて、法テラスでは、高森・指宿・五島・徳之島・壱岐に1人が赴任しています。また、独立開業は、福岡県大川市で1人、熊本県人吉市で1人、佐賀県三養基郡みやき町で1人の合計21人が司法過疎地域に赴任しています。私も、この養成期間中にそのような地域へ赴任できるだけの能力を身に付けなければならないと痛感しているところです。

あさかぜでの日々

現在、入所から2ヶ月が経過し、既にいろいろな経験をさせていただきました。単独で担当する事件としては、債務整理をはじめ、離婚や婚姻費用請求などの事件が多いです。自然人の自己破産事件で申立書類を起案したり、1人で依頼者との打合せに入ったりすることも多くなり、毎日あくせくしながらも、なんとか充実した日々を過ごしています。

抱負

今後は、法テラスや天神センターでの法律相談を一人で担当することや、国選の刑事事件を担当することによって、赴任までの間に、自らの弁護士としての能力を上げていきたいと考えています。

また、過疎地域に赴任していった先輩弁護士と共同受任した事件については、足を引っ張らないように精一杯記録を読み込み、相談者対応を丁寧に行いたいと考えています。さらに、あさかぜ基金法律事務所は、若手弁護士養成のため新人弁護士には九弁連から3人もの指導担当弁護士を選任していただいていますので、経験豊富な先輩弁護士の仕事ぶりをこの目で見て、難しい事件の対応の仕方を学んでいくつもりです。

その他、公設事務所の新人弁護士には、月1回新人研修のための東京出張があり、月1回の合同委員会など、事務所運営に関する業務もあるので、弁護士としてのスケジュールの管理方法や事務所運営の方法も学んでいきます。

おわりに

私は、まだ右も左も分からない未熟者ですが、今後、一生懸命業務を行っていきます。なにとぞご指導、よろしくお願いします。

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