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公設事務所便り

あさかぜ日記

あさかぜ基金法律事務所 弁護士 古賀祥多(福岡)
あさかぜ基金法律事務所 弁護士 田中秀憲(福岡)

はじめに

九弁連だよりをご覧の皆様はじめまして。今回の あさかぜ日記では、69期の新人所員2人の自己紹介をお届けします。

古賀です

このたび、あさかぜ基金法律事務所に入所しまし た、所員弁護士の古賀祥多と申します。福岡出身で、修習時代は大阪で過ごしました。

私は、高校・大学で山登りをしており、屋久島、久住山、槍ヶ岳、富士山に登りに行ったことがあります。修習時代は、立山に登りました。また、大学 1回生のとき、ロードバイクを購入し、沖縄本島に 持って行って一週間かけて本島を一周しました。そ のほか、自分が訪れたことのない場所に旅行に行くのが好きです。最近は趣味の時間を取ることができておりませんが、時間を確保して旅行に行きたいと考えています。

私は、中学・高校時代に、漠然と「弁護士になりた い」と思うようになり、その頃から、地域に根ざした、地元の人に愛される弁護士、依頼者一人一人に寄り添うことができる弁護士になりたいという希望がありました。

弁護士過疎地域の問題を知ったのは、福岡大学法 科大学院に進学した際、福岡県弁護士会主催の企画で紹介を受けたときでした。弁護士に相談したくても身近に相談できる人がいない地域があるという現 実を知り、あまねく法の支配を行き届かせることの重要性と困難さを知りました。その企画の中で、弁護士過疎地域に赴任する弁護士を養成する事務所である、あさかぜ基金法律事務所のことを知りました。

司法試験に合格し、晴れて弁護士になるに際し、あらためて弁護士過疎問題について考え、あさかぜ基金法律事務所で働きたいと思うようになりました。そして、今回、縁あって入所させていただくこととなりました。

昨年12月から、勤務しはじめ、半年が経過しましたが、法的知識だけでなく、実務の実情、弁護士会 の組織、事務所経営・労務管理などまだまだ学ぶべきことがたくさんあることを日々痛感しています。「生涯勉強」という言葉を忘れず、一人前の弁護士になれるよう日々精進していきたいと考えています。

田中です

平成29年5月に福岡県のあさかぜ基金法律事務所に入所しました、田中秀憲と申します。

私は大阪出身であり、司法修習も大阪で行いました。このたび、ご縁があり、初めて九州の地にやってきました。

ロースクール入学前は大阪で警察官として3年ほど、交番と機動隊に勤務しました。警察官として最も印象に残っているのは交番勤務です。交番には日々多くの市民が相談に訪れていました。市民の相談には難しい問題もありましたが、困りごとが解決に向かったときに見せる府民の安心した顔を見られることは警察官としてのやりがいにつながっていました。

しかし、同時に私は警察官として職務に従事するなかで、社会において法律が占める重要性を実感しました。たとえば、拾得物の権利関係については、遺失物法や規則にくわしく規定されていますし、道交法違反があったときには刑事事件や行政事件が問題になることがあります。私は警察官の職務を通じて法律の奥深さに思い至り、より専門的に法律を勉強し、ひいては法律を駆使する仕事に就きたいと考え、退職後、ロースクールに進学し、その後司法試験に合格することができました。

警察官時代には困っている人の役に立てることに、とてもやりがいを感じていました。

私は、就職活動中に初めて弁護士過疎地が日本に存在することを知り、そこで本当に困っている人のために活動することが弁護士としてのやりがいになると考え、弁護士過疎地に赴任する弁護士を養成しているあさかぜ基金法律事務所に入所したいと決心しました。

あさかぜ基金法律事務所は九州弁護士会連合会をはじめ、多くの人たちの支援により成り立っている事務所です。支援を受けながらも、これに甘えることなく、来たる弁護士過疎地への赴任に向けて日々努力を重ねる所存です。

おわりに

新人所員2人は、先輩のあさかぜ所員弁護士との共同受任事件を中心に業務を行っています。

今後、指導担当弁護士方の指導のもと多様な事件を経験するとともに、各種研修、委員会活動への参加や事務所内外の会議への出席を通じて、事件処理に加え、事務所の経営や管理といった弁護士過疎地域に赴任する上で必要な知識、スキルを習得すべく精進していく所存です。

ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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