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福岡県弁護士会所属会員に対する殺人未遂事件に関する
理事長声明

平成24年5月22日午前10時ころ,当連合会を構成する福岡県弁護士会に所属する緒方研一弁護士が,同弁護士事務所の入居するビル内階段上において,ナイフを所携していた男に襲われ,頭部等打撲,両手指切創等の傷害を負うという犯罪が発生した。

福岡県弁護士会の調査によれば,犯人は,同弁護士が受任していた事件の相手方であり,同事件は既に示談により解決済みであったとのことである。犯人がいかなる動機で行ったか不明であるが,法治国家において,暴力をもって紛争の解決を図ることはいかなる理由があっても断じて許されるものではない。

また,本件は弁護士業務に関連した犯行であり,基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士の職務を,このような暴力という犯罪行為によって妨害しようとすることは,司法制度及び法秩序に対する重大な挑戦であり,断じて許されるものではない。

当連合会は,暴力による弁護士業務の妨害に対し,毅然と対処し,決して臆することなく,基本的人権の擁護と社会正義の実現のために全力で職務を遂行する決意であることをここに表明する。

2012(平成24)年6月5日

九州弁護士会連合会
理事長 山 下 俊 夫

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