あさかぜ日記
弁護士法人あさかぜ基金法律事務所
あさかぜ所員の服部と古賀が平成30年12月末をもって,あさかぜを退所しました。あさかぜでの養成期間を振り返るとともに,今後の赴任地について紹介させていただきます。
佐賀県で開業します(服部)
あさかぜの服部晴彦です。
1月より,佐賀県三養基郡みやき町で日弁連の過疎偏在対策開業支援を受け独立開業します。
あさかぜの思い出
あさかぜの3年間で印象に残っていることとして,事件関係では,発達障害のある被告人の刑事事件や外国人の詐欺事件,少年事件で学校を訪問したことや逆送になる可能性のある事件でなんとか少年院送致となったのであとで少年院に会いに行って,少年の成長を感じたことなどが思いだされます。
3年間で,九州各地のひまわり基金法律事務所の引継式や開所式に参加する機会が多くありました。その中で,弁護士過疎偏在問題解消に取り組んでいる先輩弁護士たちから,過疎偏在問題解消のために何をしてきたかを聞き,また,弁護士としてそのような地域で何ができるのか,何をすべきかを考えることができました。これからみやき町で開業するに当たって大きな財産になりました。
みやき町とは
みやき町は,人口は2万5000人の町で佐賀県の東部地域に位置し,東に鳥栖市,西は吉野ヶ里遺跡で有名な吉野ヶ里町などと隣接しています。南側を流れる筑後川を境に久留米市とも接しています。町内の千栗(ちりく)八幡宮で行われるお粥さんと呼ばれる祭事があり,その吉凶の占いはよく当たると有名です。
町内には弁護士がおらず,裁判所の管轄としては,鳥栖市に簡易裁判所がありますが,地方裁判所と家庭裁判所は佐賀市にある本庁となります。私は,高校を卒業までみやき町で育ったのですが,法律事務所は近くになく,弁護士は遠い存在でした。福岡に比べるといまだに弁護士への敷居は高いと思いますが,あさかぜで得た経験を糧に,弁護士をより身近にし,困ったことはすぐ相談できる弁護士となれるように,がんばっていくつもりです。
年明けから壱岐へ(古賀)
あさかぜの古賀祥多です。
私は,昨年12月末であさかぜでの2年間の養成を終え,長崎県の壱岐ひまわり基金法律事務所に赴任します。任期は2年の予定です。
あさかぜでの日々
あさかぜでは,数多くの事件を,いろんな先輩弁護士と共同受任でき,得がたい経験ができました。会社から一斉に解雇された10名の依頼者からの労働事件,子の引渡し事件からはじまる難問が盛りだくさんの離婚事件,元個人事業主からの依頼でリース物件や店舗の清掃をした破産事件,示談のために被害者の就業先等に行った刑事事件,少年院送致になりそうな事件でなんとか試験観察を勝ち取った少年事件,勾留に対する準抗告が認められた刑事事件などが印象に残っています。
あさかぜでの経験は,壱岐での弁護士活動にも必ず役立つものと確信しています。
壱岐ひまわり
長崎県壱岐市は,福岡市から北東80キロメートルに位置する壱岐島と周辺の4つの有人島,19の無人島で構成された人口約2万7000人の市です。
壱岐ひまわり基金法律事務所は平成22年1月29日に開所し,これまであさかぜから松坂典洋弁護士,島内崇行弁護士,中田昌夫弁護士が赴任しています。私は,歴代の所長が築いてきた地域の人々との信頼関係をより確かなものにすべく,一生懸命頑張りたいと思います。
壱岐には,原の辻遺跡,一支国博物館などの名所があり,釣りも盛んです。また,焼酎,うに,鮮魚,壱岐牛など,名産物もたくさんあります。皆さん,是非壱岐に遊びに来て下さい。
後輩もよろしくお願いします
服部,古賀は,あさかぜを卒業しますが,残るあさかぜ所員の弁護士は,弁護士過疎問題解消への思いを抱きながら,日々研鑽を積んでいます。引き続き,ご支援ご協力をいただきますよう,よろしくお願いします。
最後に,あさかぜ基金管理委員会をはじめとする会員の皆様方にはたいへんお世話になりました。ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。