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公設事務所便り

八代ひまわり基金法律事務所

(2代目所長)高橋俊之(新60期)

八代ひまわり基金法律事務所の2代目所長を務める高橋俊之です。

平成21年9月に大阪弁護士会から熊本県弁護士会に登録換えをして八代に移り住み、主に一般市民からの相談に当たってきました。

1 熊本地家裁八代支部について

八代ひまわり基金法律事務所は、熊本地家裁八代支部管内にあります。管内には、熊本地家裁八代支部のほか、水俣簡易裁判所、熊本家庭裁判所水俣出張所があります。そして、水俣簡易裁判所の管轄区域内(水俣市、葦北郡)に弁護士がいないため、当事務所としては、八代のほか、水俣市、葦北郡からの相談者にも対応しています。八代、水俣の両管轄区域を併せた管内人口は約20万人になり、これを八代市内に事務所を置く7名の弁護士でカバーしています。

2 八代地域について

八代市は、熊本県内で熊本市に次いで人口の多い市になります。そのため、イオンやゆめタウンといった大型郊外店のほか、24時間オープンのスーパーなどもあり、赴任前に想像していた程には生活に不便していません。

市内には、日本三大急流の一つである球磨川が流れ、ここで採れる鮎を使った駅弁が有名です。鮎のほかには、特産品として、晩白柚(ばんぺいゆ)と塩トマトがあります。晩白柚は世界で一番大きな柑橘類と言われる果物で、冬場になると、八代のスーパーなどでバレーボール程の大きさの物が売り出されています。食べてみると大味でもなく、八朔のように瑞々しい味です。また、塩トマトは、普通のトマトよりも味が濃く、一度これを食べてしまうと、普通のトマトが水っぽく感じてしまい食べる気を失くしてしまうほどです。

また、管内の水俣市には、湯の鶴温泉、湯の児温泉といった源泉掛け流しの良質な温泉もあります。特に、湯の鶴温泉は、私が今までの人生において入った中で一番の温泉と評価できる程の良泉でありながら、車でないと行けないことや周囲に飲食店などもないため利用客も少なく、温泉好きにはお勧めの穴場となっています。

3 事務所の紹介

当事務所は、八代市役所の北側に位置し、自転車での5分圏内に、八代市役所、熊本地家裁八代支部、熊本地方検察庁八代支部、八代拘置支所、八代警察署及び熊本地方法務局八代支局があるため、仕事をする上では非常に便利です。

人員構成としては、弁護士1名及び事務職員2名(正職員1名及びパート職員1名)で事件処理に当たっています。相談件数としては、平均して月10件前後で、そのうちの大部分は借金問題です。当事務所へのアクセスについて相談者から伺っているところでは、口コミが一番多いようです。私の前任である長丈博所長が当事務所を開設してから現在まで6年が経過しており、その間に相談に来られた以前の相談者からのつながりで当事務所に相談に来られる方が大部分のようです。

業務に関連して私が現在気にしているのは、水俣市及び葦北郡からの相談者が少ないことです。同地域には弁護士がいないため、水俣の簡裁、家裁出張所に係属する事件の多くは本人訴訟になるらしく、その対応が大変であると水俣簡易裁判所の書記官が言っていたため、今後は、水俣地域の相談を当事務所で拾い上げていこうと考えています。

4 むすび

私が八代に赴任してから早くも2年4ヶ月が経過しました。赴任した当初は、裁判実務(特に破産事件)の運用が大阪とは大きく異なっていたため戸惑いましたが、現在は熊本方式にも慣れ、また八代の人々もくせのない人が多く、順調に事件を処理して行くことができています。また、管財事件や再生委員など、支部だからこそ若くして回ってくる事件の経験を積むことができ、やりがいを感じています。

私の任期も残すところ10ヶ月になってしまいましたが、それまでの間、地元の人々のため、一所懸命に力を尽くす所存です。